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企業にとって最適な人材を見極め、応募者に企業理解を深めてもらいながら、入社意欲も高めていく採用面接。
その成功のために大切な要素は様々ありますが、やはり何と言っても要は質問内容です。
面接担当者が質問事項を準備している段階で、人材確保の精度に大きな差がついています!そこで今回は「採用面接時の有効質問&NG質問」をまとめました。ぜひご活用ください。
具体的な質問事例に入る前に、まず大切なのは心がまえです。念入りに準備した質問の内容がいくら素晴らしくても、採用面接の大前提は「面接官と応募者のコミュニケーション」なので、そもそもの心がまえがしっかりしていないと意味がありません。準備した質問事項を最大限に活かして採用面接の質を高めるため、「5つの心がまえ」を意識しましょう。
応募者は、採用面接の場で高く評価されたいと思うあまり、どうしても緊張します。緊張することで本来の能力や魅力を出せないまま面接終了となってしまっては、企業にも応募者にも非常にもったいないことです。
そこで面接官は、「話しやすい雰囲気は面接官がつくるもの」と心がけます。応募者がリラックスして本来の姿で向き合える雰囲気づくりを目指しましょう。
リラックスできる雰囲気づくりにもつながりますが、応募者の話をしっかりと傾聴する姿勢は非常に重要です。具体的には、「柔らかな笑顔」「適度なうなづき・相槌」「話の内容を要約して返す」などが挙げられます。
「話の内容を要約して返す」というのは、「○○が大変だったんですね」「それはつまり○○ということですね?」というような返し方です。そうすることで、応募者の話をしっかりと聴いていることが伝わります。
表面的なやりとりでは、採用の判断ができません。だからこそ、どんな発言でも常に深堀りしていくことを意識しましょう。「それはなぜですか?」「具体的に教えてもらえますか?」と深めていくことで、応募者の本来の能力や魅力、可能性が明確になっていきます。
また、それと同時に、話の誇張やねつ造を見抜くことにもつながります。もしも面接官に現場スタッフがいる場合は、業務について専門的に深堀りしてみてもいいかもしれません。
決してあら探しをするような聞き方ではなく、本来の能力・魅力を引き出そうとする気持ちが伝われば、積極的に深堀りしても好印象をもってもらえます。
採用面接は、応募者のマイナス面が気になりがちです。いつのまにか、「採用するための面接」ではなく、「不採用にするための面接」になっている場面が多くあります。もちろん応募者の課題やマイナス面を把握することも大切ですが、それよりも優先したいのは、「良いところを探して着目する」ことです。
マイナス面ばかりを追いかけると、せっかく活躍できるはずの人材を見逃してしまいます。良いところ探しを優先しましょう。
誰にでも、思考や行動には「根本的な軸」があります。その軸を把握することが、見極めの大きなポイントです。これまでの苦労した話や挑戦した話、壁を乗り越えた話など、それぞれの過去エピソードをもとに、応募者の思考・行動の根本的な軸を考察していきましょう。
会社の社風や業務内容に適した人材であるかどうか、活躍してもらえる人材であるかどうかを的確に見極めるため、面接担当者・採用関係者で事前に「評価基準の共有」を行いますが、その基準に対しての判断材料となる質問事項を準備します。
つまりは、「評価基準に合わせて、判断したい目的ごとに質問をしていく」ということです。それでは具体的に解説していきます。
「志望動機」に関する質問で、応募者の「仕事観」を確かめます。「応募の理由」だけでなく、「自社で働くことで期待していること」や「将来的にどんなキャリアを積んでいきたいのか」、そして「他に志望している企業」についても確認していきます。
しっかりと深堀りすることで、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
面接官としてやってはいけないことがあります。
NG質問やNG行動をしないために意識しておくべきことは大きく2つ。
「応募者の基本的人権を尊重すること」と「適性と能力のみを選考基準にすること」です。
必死になるあまりに質問してしまう、気づかぬうちにやってしまうもすべてNGなので、絶対にやめましょう。法律違反になる恐れもあります。
評価基準に合わせた精度の高い質問と、さらに深い掘り下げで、回答の裏に隠れた本質を見極めていきましょう。企業にとっても応募者にとっても「的確な判断材料になる質問」が理想です。