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先の見えないビジネス環境において、経営の舵を切っていくためにはさまざまな能力が必要です。
そのなかでも最も大切だと言われているのが経営におけるリーダーシップ。経営に求められるリーダーシップとはいったいなんなのでしょうか。
社員はいったい自分たちが何のために働き、どこに向かっているのかわからなければ活力を失ってしまいます。経営トップは言わば航海に出た船の船長です。船で働く船員たちは、自分たちがどこを目指して、どのような景色を見られるかわからなければ、危険を冒してまで航海に出ようとは思いません。船長として、会社の存在価値や今後の道筋を伝えるのが経営トップとして非常に大切です。
その際、単に発信するだけでは不十分。社員に届いているのか、どれくらい理解してもらえているのか、時には調査を行って社員の状況を把握することで、ビジョンの浸透の度合いをチェックしておくことも重要です。
また、ビジョンを示すと同時に自らの覚悟を伝えることも社員のモチベーションを上げることにつながります 。社員には言うだけ言って、自分は何もしていないとなると、社員との信頼関係は崩れてしまいます。自らも覚悟を持って取り組んでいることを言葉だけでなく姿勢で示すことができれば、社員への伝わり方も変わってくるでしょう。
企業はゴーイングコンサーン(無期限に企業を継続すること)が使命です。特に人材不足に悩む企業が多い労働市場においては、実際に会社で働く社員のことを考える必要があります。仕組みが整っていなかったり、必要な機材やシステムが導入されていなかったりといった現場の問題は、実際に現場で働いてみて初めて気づくことが多くあります。定期的に社員の話を聞いたり、意見を吸い上げる仕組みを整えたりすることが大切です。
劣悪な環境で働かせるなど、社員を会社の利益のために搾取の対象とすると、長期的に会社は生き残っていけません。働きやすい環境を整えていくことがトップに求められる役割であると言えるでしょう。
そして、何より大切なのは働く社員同士の関係作りです。コミュニケーションが活性化するようなチーム作りを心がけ、社内の雰囲気をよくするように努めなければなりません。トップが毎日難しい顔をしてデスクで座っていると、その部下の顔もこわばってしまいます。組織のトップこそ、話しかけやすい雰囲気を醸しだしておくことが重要です。
コミュニケーションは量と質が重要です。いつもトップダウンで指示ばかりだすのではなく、社員が日頃どのようなことを思っているのかを理解しておかなければ、適切なリーダーシップを発揮することはできません。
あまりワンマンにならずに時には現場に降りて人の意見を謙虚に聞くことで、考えの幅を広げることはもちろん、社員との信頼関係を作ることができるのです。日頃から、期待していること、信頼していることを示すようにしていると、結果的にトップへの信頼度も上がりリーダーシップが機能するようになります。こうした状態になって初めて、社員も期待に応えようと奮闘するでしょう。
また経営の上層部になってくると立場上間違っても、間違いと認められないこともあるでしょう。そんなときのためにも社員との信頼関係を構築しておくことは非常に重要だと言えます。しかし、過ちを素直に認めることで、社員からの信頼を得ることにもつながるということも、また、あります。
トップとしての威厳も大切ですが、組織のメンバーの1人として考えると、人間的な魅力を伝えていくことも重要な能力と言えるのではないでしょうか。