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2016/06/30 研修運営
「研修」「セミナー」の効果は座席表で決まる!? 知っておきたい「スクリーン」と「座席」の配置

研修の効果は何で決まると思いますか? 講義の内容? 講演者? いえいえそれだけでなく、意外にも「席の配置」で決まるといっても過言ではないのです。では、実際にどのように配置すべきなのでしょうか。答えは、「研修内容をどういう形で参加者へ伝えるか」といった目的に沿った配置にすることです。具体的に言えば、「参加者に講師の説明する内容をじっくりと聞いて理解してもらいたい」という受動タイプの研修か、あるいは「参加者同士のディスカッションを交えて参加者自身にも考えて欲しい」という能動なのか。

そこで今回は、研修時の座席配置で研修効果を出す方法についてご紹介したいと思います。

スクリーンはどこに置く?配置で変わる「参加者への影響」

実際に研修等に参加されたり、登壇されたりする方はおわかりかと思いますが、通常、スクリーンは参加者の正面に置かれており、講師はスクリーンのサイドに立って説明や解説を行います。

スクリーンが正面にある場合
人間には視覚から得た情報により惹きつけられやすいという特性があります。つまり、スクリーンが参加者の正面にあると、参加者は、「情報を聞いて考える」ことよりも「スクリーンの情報を見る」ほうに集中してしまうのです。

このため、参加者は「受け身」になりやすく、「聞いた話について考える」「質問をする」「発言をする」といった能動的な要素が少なくなってしまいがちに。これを踏まえると、スクリーンを正面にする配置は、あまり良い効果をもたらさないといえるでしょう。

スクリーンをサイドに配置した場合
では、どうすれば良い効果をもたらすことができるのでしょう。今度は、講師とスクリーンの位置を逆にして考えてみましょう。スクリーンはサイドに、講師を真ん中にします。加えて、必要なときのみスクリーンに情報を映し、必要のないときはスクリーンを消すようにしていきます。そして、スクリーンに映し出す情報は重要ポイントや画像にするなど、内容を絞ります。
すると、視覚からの情報がなくなり、参加者はより話に集中できるようになります。また、講師が真ん中にいることで、参加者は講師を身近に感じられるため、距離が縮まります。つまり、参加者に説明が届きやすくなるのです。

「参加者にどう情報を伝えるか」「参加者と講師との距離感」これらの点を考慮して、座席配置を考えると良いでしょう。次に詳しく紹介します。

 

参加した人同士がお互いの顔を見られる「口の字形式」

「口」の形に机を配置するこの座り方の特徴は、参加した人同士がお互いの顔を見られることにあります。この点から、参加者同士の距離が縮まりやすくなるため、より密接なコミュニケーションが可能になります。もちろん、講師からの呼びかけも受け取りやすくなるので、対話や講話の循環がスムーズになります。

上役の席は「最奥」へ
役職が最も上の人は、最奥の中心に存在する「議長席」に配置します。その後、役職が低くなるごとに、「議長席」から左右交互になるよう配置していきましょう。若手は、ドアを閉めるなどの仕事もあるため、入り口付近の席が良いですね。

 

参加者一人ひとりの様子が把握できる「スクール形式」

「スクール形式」は、学校での講義のように、講師やスクリーンに向かって座席を配置します。そのため、講師からは参加者一人ひとりの様子がよく把握できますし、参加者の様子を見ながら話をしたり問いかけたりすることができるでしょう。また講師の話が、参加者に届きやすくなります。

しかし、参加者同士が顔を合わせる並び方ではないため、参加者同士のディスカッションなどには不向きというデメリットもあります。

上役の席は「後方」へ
この配置の場合も役職が上の人は後ろに、若手は前にといった配置が一般的です。「最後方に役職の高い人を配置し、そこから役職が下がるに従って前へ」と覚えると良いですね。

 

研修効果をあげるために

今回は、「座席の配置による研修効果の出し方」についてお話しました。ポイントは、「スクリーンはサイドに設置すると良い」「口の字形式では参加者同士が顔を合わせるため、距離が縮まりやすい」スクール形式では講師から参加者の様子がよく見え、話も届きやすいという3点です。
冒頭でもお話した通り、研修の効果は、「座席表」で決まるといっても過言ではありません。それは、「配置」によって「研修の効果が変わるから」だったのです。これを踏まえて、より良い研修を行える座席表を作っていきましょう。

 

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